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  • 執筆者の写真calmato

木の世界 お風呂編

更新日:2021年9月6日

田舎暮らしにおいて木は様々な場面において大活躍してくれます。今日は木とお風呂の世界について書きます。

小学生の頃から、家に帰ってのお手伝いはお風呂の準備です。晴れていれば朝日ソーラーによって、お湯が出るのですが、太陽さんが見えない日や冬場はお風呂の水を沸かさなければいけません。さてその沸かし方ですが、まず、お風呂に水をはります。水温を自分の手で確認しながら水をはって、準備ができたら家を出て、お風呂場の外にある、釜に行きます。釜の口を開け、たまっている灰をかき出し、ちりとりで集めて、灰を紙袋やコンテナにいれておきます。灰は農作業の時によくつかうので、こうしてためておくのです。その後、釜に比較的細めの枝や杉の葉っぱと薪をいれます。お風呂場に戻って、灯油のバーナーのダイヤルを2, 3分ぐらいにして、火を焚きつけます。また家をでて、釜の口を開け、薪に十分、火がついたことを確認したら、10~20分おきぐらいで薪を追加していきます。その時の季節や天候によって木の湿り具合が違うので、木を入れる量や種類、大きさを調節しながら薪を追加していきます。慣れてくれば、はじめに確認しておいて水温から何回ぐらいで丁度湯加減がよくなるかが分かってきます。なので、何回も時計を見て、お風呂のお湯の湯加減を確認しなくても、その間に好きな遊びができるのです。待っている間は弟とよくサッカーや野球なんかを庭でしていました。お風呂の湯加減は上のほうが温かいのでよくかき混ぜてからちょうど良いか確認します。時々お湯が熱過ぎることがあるので、水を追加します。水を追加しすぎてお湯があふれそうな時はバケツに水を移して、身体を洗う時なんかはその水から使っていきます。冬場で寒いときは、家族に追加の薪をお願いします。もっとも、家族もそのことを知っているので、お風呂に入っていると「薪は大丈夫か~」と声掛けが入ります。火が消えてしまうとまたはじめからやり直しになるので、この確認は重要です。

お風呂からあがったら、家族にあがったことを伝え、次に誰が入るのか聞きます。次の人が入るまでに時間がかかりそうだったら、お湯が冷めないように追加の薪をいれておいてあげます。一見、こうした作業はとても面倒に思うかもしれませんが、子供の頃からこの生活だったので慣れていました。お風呂をいれるのに薪を入れる必要のない家に行ってお風呂に入ると、家族との会話もないし、薪も火も使わないし、なんか物足りない感じがしたことを覚えています。

ちなみにですが、実家では今もこの生活です。地震や停電になっても水と薪があればお風呂はいつでも入れます。薪は家の周りの木を切れば困ることはないし、水は自家発電でポンプを回すかポリタンクで運んでもいいでしょう。レジリエントでサスティナブル。家族との会話も生まれて、自然に自然のことを学習できる!木を使ったお風呂の世界。今、考えても本当にいいことしかないように思うのです。



よく杉の葉っぱを拾いに行った通学路の自然道


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