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川を歩く

  • 執筆者の写真: calmato
    calmato
  • 2021年8月30日
  • 読了時間: 3分

田舎暮らしで川は身近な遊び場でした。とにかく竹竿、浮き、ガン玉(おもり)、釣り針とエサ(ミミズ、虫、おにぎり)があれば魚が釣れるのです。小学生の頃はよく自転車に乗って、4,5km先の友人と川に遊びに行ってました。川といっても田舎の街を流れている川が多かったかな。町役場の前の川でも釣りをしたり、岩からターザンロープで飛び込んで泳いだりしたかな。

一番の冒険は、小学校の友人ら7人ぐらいで家から7,8km離れた川を歩いたことでしょうか。この日は朝からおにぎりのお昼ご飯を持って帽子をかぶって行った少し遠出した日でした。家から小学校までは4kmありますが、そのさらに先にある川に友達に誘われて行きました。自転車を道端に乗りすて、道路の横から川に入っていったのです。すると普段は上から眺めていた川が水平に見えてきます。川岸を歩けるときはまだいいですが、その内、川の中を歩かないと前に進めなくなるので胸のあたりまで、川の水を受けながら、下流に向けてみんなで歩いていきます。川岸に生えた藪をかき分けながら歩くのです。見上げるといつもの道路から川は離れて行きます。さあ、冒険のはじまりです。人工的な建造物は見えなくなり、見渡すと川は自然の中をただただ流れています。その中をばしゃばしゃ、みんなで歩くのです。本当に今日は家に帰れるのか一瞬不安になりますが、友達らとみんなで進む楽しさが勝ります。歩きながら、釣り糸を川に投げ入れます。つれてもつれなくてもよいのです。とにかく遊びながら前に前に進むのです。流れがゆるやかなので流されることはなかったですが、時々深くなる場所があるので油断は禁物。途中、浅瀬で少し濡れたおにぎりを食べてひと休憩。足を見るとヒルがついているので、とっておきます。さあ、ジュースも飲んで再出発。多分、距離にして2,3kmぐらいではないかと思いますが、川の中ですからかなりの距離だったと思います。

さて、家に帰るためにはみんなで道路に上がれる場所を探さなければなりません。道路が見えてきましたが、10m以上はある高さで、とても登れそうにはありません。あきらめずに登れるところが見つかるまで前に進みます。最終的に岩をよじ登って道路に出たか、川から道路に上がれる道があったかは記憶がさだかではありませんが、さあ、ここから10kmぐらい先の家まで帰らなければなりません。それでも自転車に乗れたら早い早い。家は山の上にあるのですが、舗装された道を行くと少し遠回りになるので、途中から自然道を自転車を押しながら坂を上り、夕日を背中に浴びながら帰るのです。帰ったら、川のにおいがついてるので、シャワーを浴びます。この日は疲れて本当によく寝たかな。親に話をすると川は汚染されてるので良くないよと少し怒られた記憶がありますが、今となってはよい思い出ですね。







実家に上がる自然道を撮った写真と動画があったので、ここにのせておきます。これを撮ったのも、もう10年ぐらい前かな。この日も暑い夏の日でした。自然道はあまり歩かなくなってたので、竹やらなんやらで少し荒れてて、カメラもぶれぶれですが悪しからず。最後まで見ると家族に出会えます(笑)












 
 
 

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