川とスイカ
- calmato
- 2021年8月28日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年8月28日
毎日暑いですね。こんな時、必ず思い出すのが川での思い出です。
実家で暮らしていた時、海よりも近い存在として川はありました。大分県の清川だったと思います。稲積鍾乳洞の近くの川でよく親父と弟と泳ぎに行っていました。朝から身支度をして、おにぎりなどのお弁当も持っていきます。そして釣り道具も準備。釣り道具は本格的なものではなく、川釣り用の竹竿と糸と家の畑で掘り出したミミズたち。エサはおにぎりのご飯でもよいですね。家から車で30分くらいだったと思います。街を抜け、山に入っていき、田園風景が広がる中、川があります。川は天然の流れるプール。実は本当に川の中にプールを作っている場所もあります。しかし、目的地はもう少し山の奥。道端に車を止め、ミンミンゼミの林がある坂を下りるとその川が待っています。
透き通っていて、目を凝らすと小さな魚たちも見えます。川岸には木があるので、木陰で休むこともできます。川の水温と水量は日によって異なり、夏でも太陽の光がないと少し凍えてしまうぐらいの川の冷たさ。その日が暑ければ暑いほど、川で泳ぐのにはもってこい。荷物を岩の上に置き、もってきたジュースなんかを川岸で流されないところに沈めておき、服を脱ぎ、準備体操をして用意ができたらじゃぼーん!最高の瞬間ですね。潜るたびに変わった光景が目に入り、どこかを冒険しているような感覚になります。深いところは水深6mぐらいはあったでしょうか。頑張っても川底には行きつきませんが、チャレンジはできます。川の中があまりにも美しく魚を求めて泳ぎ回ってしまいます。50mくらい上流に行ったり、下流にいったり。浅瀬で岩の裏をめくってサワガニと遊んだり。何回訪れても飽きることはなかったですね。釣りもしましたが、川の水がきれいなので魚が人を見ているのかあまり釣れません。それでも何匹か釣って、焼いてその場で食べた記憶もあります。持ってきたおにぎりも食べてすこし木陰で休憩したら、さあ後半戦。
川のもう一つの遊び方。それは、まず川から出て、道路まであがります。少し歩くと曲がり道の際にガードレールとカーブミラーがあります。そのカーブミラーを片手にガードレールによじ乗ります。そして、少しすると車が通るので、ドライバーに手を振って川へジャンプ!地元の人はこの場所を知っているので、あまり気にしないのですが、初めての人は驚きますよね。この遊び方は、はじめて川に行く人は絶対にやめた方がよいですね。足がつったり、ジャンプをミスすると楽しい時間が台無しになります。川の遊びを極めたある意味プロ級の技なのです。もちろん!?私は高いところが苦手なので、いつももう少し低いところからダイブしてましたが!さて、飛び込み遊びもしている内に3時ごろになるので、荷物をまとめてそろそろ帰ります。だいたい4時ごろには夕立というスコールがくるので、長くいても仕方ありません。遠くに響いているヒグラシの歌声を聴きながら川ともお別れし、思い出を胸に家路へと車を走らせます。
家に着くと、川で泳いで冷えた体も夏の暑さでまた耐え切れなくなってきます。そんな時は家でとれたスイカの登場です。冷蔵庫で冷やしていたものを家の縁側で切って、真夏の暑さの中、食べるのです。私の理論ではスイカは夏の炎天下の下で一汗かいた後に冷えたものを食すのがもっとも美味しい食べ方だと思います。スイカの種は庭という名の自然にまいておいて、皮は飼っていたニワトリさんにあげるのです。犬も少し食べたかな。そして縁側でのしばしの睡眠。ちなみに家にはクーラーはありません。家の屋根が高く、縁側でもそよ風が天然のクーラーです。しばし夢の中をさまよったあとは、母の「夜ご飯よー」の声で目が覚めるのでした。
残念ながら、川の写真はありませんが、稲積鍾乳洞にいつかの春に行った時の写真が数枚あるので、ここに載せておきます。




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