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遠足

  • 執筆者の写真: calmato
    calmato
  • 2021年8月31日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年8月31日


小学校まで片道4km。毎朝6時に起床します。朝ご飯を食べて、またあの自然道を下って小学校へ出発です。急ぐ時はモトクロスの自転車で駆け下り、自然道の終わりに置いておきます。1km先の小さなお店が集団登校の集合場所。7、8人で集まって列を作って小学校に向かいます。小学校が近づくにつれ、色々な地区の人たちもみんな同じ道を通るので段々集まってきます。「おはよう!」友達の顔も見えます。小学校に行く途中には2つのトンネルがあります。一つは人だけが通れる小さなトンネル。もう一つは町一番の大きなトンネル。トンネルの中の側面は車のススで汚れていてみんなでそこによく落書きをしました。途中で遊びすぎてるとおいてかれてしまうので、走って列に戻ります。小学校につく頃にはほぼ全校生徒が集まり、8時20分には到着です。「キーンコーンカーンコーン」。さあ一日の始まり。

小学校が終わるのはいつも2時か3時くらいだったと思います。4時にはドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』の家路が盛大に小学校のスピーカーから流れて帰る時間を教えてくれます。毎週水曜日と土曜日は午前中までで軽い給食を食べたら集団で下校しますが、それ以外の日は自由に友達と帰ることができます。下校途中でよくやったのは1人1つコーラなんかの缶をつぶして、友達3,4人で自分の缶を順番に蹴飛ばしながら帰るのです。蹴飛ばすのが下手だとどんどんおいて行かれてしまいます。基本的には来た道を帰るのですが、時には道路の上の田んぼのあぜ道を歩いたり、友達の家に寄って帰ったり、森の中をかき分けて帰ったり。途中、お腹が減ったら、道端の野イチゴやグミ、時にはギシギシという草を食べてました。


毎日が遠足のようでしたが、もちろんこの小学校でも遠足はあります。まず、いつも通りの時間にみんなおやつとお弁当を持って小学校に集まります。そこから、町の有名な公園にグループに分かれて、先生や先輩に引率されながら歩いて行くのです。グループごとにゴールまでのルートが決まっていて、みんな配られた地図を片手に目的地に向かうのです。いつもとは違う道を歩けるし、あまり話したことがなかった人たちとグループになるので、それだけでも楽しかった記憶があります。公園に着いたら、さあ宝さがしゲームのスタートです!色のついた紙テープを木の根の裏や枝の先、池のふちや側溝なんかにそのテープが隠されていて、それを小学校の全校生徒で公園中を時間が来るまで探しまわります。一人3つぐらいまでだっと思いますが、見つけ終わったら、集合場所に集まります。見つけられなくても大丈夫。もう3つ見つけた友達からあそこにあったよと教えてもらったり、わけてもらったり。紙テープの色によって商品が違うのでみんなが集まるとどの色が少ないかが分かってきます。こんな感じで、みんな何がもらえるのかいつもドキドキしてました。

お弁当も食べて、自由時間が終わったら、さあ、みんなで帰る時間です。ここから地区が近い人たちに分かれて帰るのですが、舗装された道を通ると時間がかかるので、例のごとく途中から自然道を通って帰ります。はぐれては困るので、一応、みんな地図が配られてましたが、自然道の地図ですのであまりあてにはできません。先生や地区で手伝ってくれた大人たちも一緒だったと思いますが、この自然道は本当に山の中を行く自然道で遠足の目的地に行くより大冒険です。周りを見渡しても見えるのは木と遠くに見える山々。そう、ただただ山の森の中の道を上ったり下ったり。本当に家の方向に進んでいるのか不安になりましたが、気が付くと家の近くの川べりまで到着です。え!こんな道があったのかと本当に驚いたほどでした。そして、楽しかった遠足も終わりです。「さようなら!」友達と別れた後はまたあの自然道を通って家に帰るのでした。















 
 
 

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