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  • 執筆者の写真calmato

水の冷たさ

すっかり秋の空気ですが、少し夏のことが懐かしくなってきました。最近は水道の水が少し冷たく感じます。夏の頃はこのくらいの水温が良かったのですが。季節の変わり目ですね。

実家の裏には井戸がありました。引っ越してきたすぐの頃は使っていませんでしたが、家には水があまりなかったので使ってみようという話になり、修理して使えるようにしました。滑車をとりつけ、ロープにバケツをつけて、さぁ、これで井戸の水が汲めます。まずは、ロープを持ってバケツを井戸の底に落とします。これが結構、爽快。「キュルキュルキュル~」といってバケツが井戸を落ちていき、「パシャッ」と水の上に落ちます。さて、ここからバケツを上げていくのですが、これが意外に重い。暑い夏の中、わっしょいわっしょい、距離にして30mぐらいはあったのではないでしょうか。あまり思いっきり力強く引っ張りすぎるとバケツが揺れてしまってせっかくの水が落ちてしまいます。慎重に慎重に。わっしょいわっしょい。ようやくバケツが近づいてきました。バケツが見えたらもう一人の人にバケツをつかんで地面においてもらいます。これで、ようやく手の力が抜けます。

汲まれたバケツに手をつけます。冷たい。そう、井戸の水は夏でも水道水より冷たいです。夏は汲み上げた水でスイカや野菜、ジュースを冷やしたりしてました。思い切って頭から水をかぶるのは勇気がいりますが、顔や手を洗うだけでも身体は冷えます。昔の人の知恵ですね。残念ながら水質検査の結果、井戸の水は飲めませんでしたが、今考えれば、この水で冷たく冷やしたスイカを食べたのは忘れられない夏の思い出の一つです。





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