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  • 執筆者の写真calmato

星空

都会で生活をしていると見えないもの。その一つに満天の星空があります。実家の周りには周囲300mには家はなく、その先もあっても数軒。都会からも離れているので、この満天の星空を満喫することができます。

父の仕事場は家の外に建てていた掘っ立て小屋でした。時々、夜も作業しているので、どんな様子か見に行ってました。ガラガラガラ。母屋の玄関は引き戸で開けるとかならずこんな音がします。玄関の脇には犬小屋があって、まだ早い時間だと犬がシッポをふって起きてきます。ちょっと頭をなでてやって、野球ボールがあれば、少し投げて遊んであげます。さて、仕事場は玄関を出て左手のすぐそこ。夜の暗闇の中、仕事場の明かりと音楽が聴こえてきます。近づくと蚊取り線香とお香が混ざった香りがしてきます。少しのぞいて、今日は何を聴いているのか聞くと、Bob DylanのNashville skylineとのこと。このアルバム、歌声を聴いてもBob Dylanっぽくないのですが、それがDylanっぽいんだとのこと。しばらく、Dylan話をしたら、あまり邪魔もできないので外にでます。

外は秋っぽく、少し涼しくなってきました。母屋と仕事場の間に私道があって、少し登ると空が開けてきます。晴れた日は、祖母・傾の山々が見えるほどよい景色。夜は、見上げると満天の星空に変わります。そして、この夏から秋にかけての季節は鈴虫の大演奏会。それに混ざってDylanの歌声も聴こえます。家を囲んだ木々の上には月の光の見えていました。
















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